こうして俺は婚活を辞めた
自分、婚活向いてないかもです
前提
婚活において何よりもスペックが正義なのでスペックを書いていく
- 30代前半
- 男
- 一人暮らし
- 神奈川県在住
- 年収800~900万円
- webベンチャー企業でエンジニア
- 身長180cm
- 体重70kg
- 学歴は理系院卒
- 長男以外
- 趣味は読書、ゲーム、筋トレ、プログラミングあたり
- 顔は多分下の中~中の下。生理的に受け付けない人のほうが多いって顔でもないけど、イケメンって言われた記憶がない。まぁよくある顔。モブ顔ってやつ。
- 女性との交際歴は人並みか人並み以上にはある。
- 友人関係は人並み以上にはいる自信がある
- コミュニケーション能力はエンジニアの中では高いほうだが一般的には適正範囲内。ガチの陽キャには勝てない。
それと文章を読むうえで結婚相談所のフローについて軽く説明
ステータスは3つある
- お見合い
- はじめましてはここ。結婚相談所のアプリでマッチングしたらメッセージとかなしでいきなりお見合い。一時間
- 仮交際
- お見合いでOKだったら仮交際というステータスになる。同時に何人でもOK。継続してお見合いしてもOK仮交際からお互いの連絡先交換して場所も自分も時間も自分たちで決める。あくまで友達的な立ち位置。
- 本交際
- 仮交際からいい感じになると本交際というステータスになる。本交際は一人だけで他の仮交際の人とはオワリ。
- 成婚
- 相談所によりけりだが、IBJの場合本交際も終盤で結婚秒読みみたいな感じ。婚約状態?
ちなみに宿泊NG同棲NG婚前交渉NG。
なんで結婚したいか
婚活うんぬん言う前に、そもそもなんで結婚したいかという話。
一番強い理由は子供が欲しいというのがあった。
子供を作るならよほどの理由がない限り若ければ若いほうが良い。男女ともに。
こればっかしは婚姻関係を結ばずにというのは少し厳しい。が、逆にそれ以外は特に結婚したいという強い動機にはならなかった。
あとから考えるとこの時点で動機が少なすぎるし、破綻が見えていたと思う。
結婚相談所という選択肢
一時期はマッチングアプリもやっていたが、ADHDが発動したせいかメッセージのやりとりや場所時間決めるのもダルい人間なので成果はイマイチ。
僕みたいなめんどくさがりにはマジで向いてないなと。同期的コミュニケーション、通話とかならいくらでもできるんですけどね~
そんなわけで諸々めんどくさくなりやらなくなっていったが、周りはどんどん結婚していってるので流石に危機感感じて、「真面目にやるか~」と思いつつめんどくさいが勝っていたが、どうやら結婚相談所ならそのあたりを全てカウンセラーがいい感じにしてくれるらしいと友人(正確には友人の姉)から聞いて早速無料カウンセリング。
色々やりとりしたが以下が決め手になった
- メッセージ不要。お互いがマッチしたら即お見合い
- 合うまでの簡略化イイね
- お見合いの場所はカウンセラーがよしなにセッティング
- こちらは希望の日時を出すだけ
- マッチングアプリと違って正確かつ詳細な情報が記載
- メッセージやり取りしない分って考えればこちらのほうが良い
婚活パーティーや街コンは周りに参加した人から一切良い話聞かないのでまぁそういうことなんだろうなぁと
そんなわけで天下のIBJさんに入会することとなった。
あとから知ったが、近かったという理由だけで決めた新宿西口の店舗はどうやら本店らしい。
どうやら僕は(スペックだけなら)婚活市場では強者らしい
マッチングアプリをしたことある人ならわかると思うが、マッチングアプリ・いわゆる"恋活"的な市場では女性が圧倒的に"強者"である。
女性は俗に言う顔面偏差値にかかわらずいいねはアホみたいに飛んでくるし、男はよほどのイケメンじゃないといいねはもらえない。9割の女と1割の男が市場を形成している。1割の女と9割の男は恋活弱者なのでマッチングアプリではアウト子が難しい。
そんなアンバランスな世界な恋活市場だが、婚活市場ではなんと男性が少なく女性の方が多い。
さらに外見至上主義の恋活/マッチングアプリと違って、書面スペックが非常に重視される。
毎年IBJさんは"成婚白書"なるものを出しており、こちらに会員のデータや成婚のしやすさが乗っている。
こちらを見る限り僕の書類上のスペックは強者の部類に入るらしい。
実際始めて一週間、とんでもない量が来て全員のプロフィールを見るのを諦めたのを覚えている。
初めて7ヶ月、辞める直前でも数は減ったがそれでも一定量の申し込みが来ていた。普通はそこまでやっていれば申込みはほぼ無いらしい。来ている人は婚活強者です。(その期間婚活をやっているのは強者なのかうんぬん
マッチングアプリよりいいねできる数が圧倒的に少ないかつ、双方いいねしてマッチングしたら確定でお見合いしないといけないという成約があるため一つ一つの重みは全然違う。
これでもカウンセラーが事前にある程度条件的に厳しいひとは弾いてくれていたっぽい。(たぶん
セグメントを絞れない
結婚相談所といえアプリで探す以上条件を絞らないと行けないのだがこれまた難しい。
何が難しいかというと希望する条件が特にないからである。
極論、殺人罪の主犯である以外は、年齢も収入も婚姻歴も子供の有無も何もこだわりがない。
フィーリングがあってればそれで良いかなと。
まぁそんなのは言語化ができておらず、検索条件も広すぎるわけで。
広すぎると良くないらしい。なんでかは知らん。カウンセラーに言われたので。
最終的に
- 30歳以下25歳以上
- 1都3県
- 初婚
- 体重6?以下(正確な数値忘れた
年齢に関しては 女性-男性=マイナス
が相場らしい。
条件が良ければよいほどマイナスの値が大きく、僕ぐらいの条件だと-5ぐらいの希望が多いらしい。まぁ、若すぎても話し合わなかったり落ち着かなかったりするかもなので若すぎる人は対象外にした。
初婚は特に理由はない。対象人数を減らすため。
体重は自分より体重が多い人は健康になんかしら問題ありそうな気がするので。
という無難な感じに落ち着いた気がする。
で、僕の契約プラン的に毎月20人?いいねできるので頑張って毎月フルでいいねしてた。
正直申し込みされる数が多いしそこでOK返事したほうが日程の調整とかが楽なので、いいねするのはとても婚活などには困ってなさそうな美人さんをいいねしてた。マッチしたらラッキーぐらいの感覚。
お見合いお見合いお見合い仮交際お見合いお見合い仮交際
最初の方はすげー頑張った。
一週間で3~4人ぐらいお見合いを毎週していた。
頑張って新調したスーツを来て、予約はないので予定の時間の30分前には場所について席を確保、椿屋カフェだのホテルのラウンジだので初対面の人と1時間おしゃべり。終わればフィードバックと仮交際の可否。なんだかんだ一人当たり2~3時間は使う。
そんな高頻度で会っていたのは
- (非常に失礼だが)本命前にお見合いという場になれるために量をこなして練習
- 兎にも角にも女性側が仮交際をOKする率が低いので数をこなさないといけない
- フィードバックがフィーリングで合わないみたいなものが多くて修正しようが無かった
という理由が強い。
僕は別に生理的に無理とかじゃない限りは仮交際を希望していた。そんな1時間で相手のことなんてわかるわけ無いし、大事なのは初対面のときの価値観ではなく、価値観がずれていたときに双方相談してすり合わせできるかどうかだと思っている。
が、どうやら女性側はそうは思っていない人が多いらしい。「女性の仮交際OKが少ないのは1つは安売りしたくないってプライドが邪魔する人が多いという印象、もう一つは女性の方が年齢に関してのアドバンテージが強いので直感で損切りしている」とカウンセラーが言っていた。しらんけど。
男性は学歴・年収・身長がマジで大事、女性は顔と年齢、これか婚活の不文律って別のカウンセラーが言っていた。そう考えると年齢は不可逆的かつ摩耗が激しいので損切りを早めに下す、という判断もあながち間違っていないのかと淋しくなる。
感覚としては約10人に一人仮交際だったかな?一般的には3割って言われているので僕の場合は少し低い方かもしれない。原因はある程度予想はつくが、やはり結婚に対する熱意の差分が会話にも出ていたのかもしれない。相手方から受けるフィードバックをカウンセラーからもらうことがあるのだが、「フィーリングが合わない」「お話は面白いけど将来のことを考えると不安」みたいなのが多かったと思う。カウンセラーいわく「こういうのは改善しようがないですし、よしけんさんの良いところでもあるので無理に改善しないほうが良いかもです。フィーリングが合うような方を探すほうに労力かけたほうがよいです」的なことを言われて「まぁ確かに」とその後もおんなじように進めていった。
で日時が経っていくと仮交際が始まるわけで、とはいえお見合いも欠かさず。
IBJ的に仮交際は1週間に一回デートを推奨しているのでそれに則って行うとまぁ。結構しんどい。
- 土曜
- 午前お見合い
- お昼デート
- 夕方お見合い
-
夜フィードバック
-
日曜
- 午前zzz
- お昼お見合い
- 夕方デート
- 夜デート
- 深夜フィードバック
みたいな週末もあったりなかったり
時間的にきついが、それ以上にメッセージというかLINEが苦手なのに、並行で進めるのがかなりの精神的苦痛だった。
仲の良い友人とかは1文で返すが、まだ会ったばっかりの人とかには色々考えないといけなくて返信がどんどん貯まる。精神的負荷も貯まる。
あとはお店探しもしんどかった。元々インドアオタクだし、飲みばっかりなので女の子と行くようなおしゃれなお店も全然詳しくない。会社の偉い人とかに聞いて回ったので今では食べログに結構お店が溜まってる。
個人的に天ぷらつな八がめちゃくちゃ美味かった。値段もめちゃくちゃ高いわけでもないし結構おすすめ。
料理メニュー : 天ぷら新宿つな八 総本店 - 新宿三丁目/天ぷら | 食べログ
どんなこと話すの?
インターネッツで調べたけどそれっぽい記事はなかったので困った記憶。
僕の場合は無難にプロフィールに書いてあるお仕事の話や趣味の話を降ったりしていた。
極力相手の話題を中心に。相手のほうが多く喋ることを意識ながらコントロールはしていたが、途中カウンセラーから「普通の会話と違って"お互いを知る場なので"吉田さんからも積極的に開示していかないと相手も不安ですよ」と言われてなるほど。
感覚的になるが、基本的にお見合いは1時間が原則だが、1時間すぎても全然おしゃべり続く感じの人は仮交際も続いていた記憶。一番長くて1時間30分もおしゃべりしてたときがあった。
仮交際はまぁ普通に女の子とデートって感じ。
けど、前提として双方にある程度良い印象があり、目標が結婚かつ短期間ということもあるので"普通の"というと少し違うかもしれない。
疲労困憊…そして伝説へ
そんな生活を半年弱ぐらい続けて、かなり精神的に参っていた。
仕事の方も新規アプリリリースがあったりメンバーが退職したりで最終的に胃潰瘍になった。
お酒飲みすぎて記憶ぶっ飛ばして骨を折ったのもここらへん。
正直やる気が無くなったので2ヶ月ぐらい実質休会状態で活動せずに自問自答を繰り返していた。
結果として退会という選択肢を選んだ。
損切り
1年フルで活動したわけではなく途中解約という形だったので返金があった
以下返金対応で送られてきたメールの文面
<ご活動期間> 7 ヶ月
ご返⾦額 72,713円
内訳
<⼊会時お⽀払額> 252,450円 ※活動サポート費+オプション料+登録料 (1回⽬の⽉会費を除く)
<登録料>返金なし - 33,000円
<オプション料>返金なし - 0円
<活動サポート費7ヶ⽉分> - 128,009円
<解約料> - 18,288円 ※残期間(5ヶ⽉)分 活動サポート費の20%(上限2万円)
<送⾦(振込)⼿数料> -440円(⼿数料額 3万円未満:220円、3万円以上:440円)
返金分除くとだいたい20万弱となったらしい。
他にもスーツ新調したり、お見合い時のコーヒーや仮交際の食事代など諸々合計すると感覚として50万前後ぐらいかかった気がします。
でもどちらかというとお金よりも時間のほうが損失がでかいので損切りという形です。
まぁ良い勉強代です。
なんで活動をやめたか
- 指定された場所に時間通り行くのが苦手
- 限りなく面接に近い作業なので仕事感が抜け出せない
- 土日なのに休み感0
- そもそもの目標が変わってしまった
この4つが主な理由。
特に4に関しては、最初は"子供がほしい"というのが結婚をしたい一番の理由だったが、今は最も強い理由ではなくなっていて、単純にもし妊活がうまくいかなったときにこれが一番の目標にしてしまうと結婚生活が辛いものになって破綻するなーと思い、自分の中での優先度を下げた結果、ではいまいま急いで結婚する理由が減少し、短期間で辛い思いして婚活を続ける明確な理由は無いなと…
若いうちに結婚する一番のメリットは子供なので…
他にも色々あるが、最終的には 婚活のつらみ > 我慢することで得られるメリット となってしまったのが原因かと。
休会という選択肢もあったが、復帰後にモチベが戻る気がしないので大人しく退会した。
別れたけど復縁狙ってるやつみたいやん。
今後結婚しないん?
たまに聞かれるが、そんなことはなく、今でもいい人がいれば結婚はアリだと思っている。
ただ、結婚しないと行けない理由というのがかなり薄く、事実婚的なところに落ち着く可能性もあるなーと。
結婚相談所はどういう人がおすすめ?
- マッチングアプリで出会えない人
- 交際経験が少ない人
- 合うまでのチャット・調整がめんどくさい
個人的にはこの2つのどちらかが当てはまっていればおすすめ
詳細を語っていく
マッチングアプリと結婚相談所では求められるスペックが違う
1に関して、マッチングアプリと結婚相談所で求められるスペックはぜんぜん違うというのが一番強い。
とはいえマッチングアプリで出会えない人が結婚相談所でも必ず出会えるかというとそういうわけでもない
感覚的にこんな感じ
まぁ感覚なんで・・・
自分のスペックがどれだけ優位性を保てるかは成婚白書を見てくれ
で、僕みたいな顔がイマイチな人間にもそれを覆すほど他のステータスで優位性を出せる見込みがあるならおすすめという話であって、他のステータスでも優位性が取れないのであればマッチングアプリでも結婚相談所でもかわらないかも。
それとマッチングアプリは自己申告というかステータスの保証はないけど結婚相談所は独身証明書や源泉徴収票などわりとしっかり求められるのでなぜかマッチングアプリより平均スペックは低くなる()
童貞・処女でも安心
マジで童貞と処女はマッチングアプリで騙されて悲しい目に遭うぐらいなら多少金はらって結婚相談所言ったほうがいい。
- (相談所によってだが)婚前交渉禁止なので身体狙いが少ない
- お見合いのフォーマットが決まっているので服装や場所に"ハズレ"がほぼない
- 第三者としてカウンセラーに相談ができる
前述したが、婚活は限りなく転職活動に近い。
業界未経験の中途がいきなり会社の求人ページから応募してもかなり厳しい。
大人しく転職エージェントを頼ったほうが最終的に幸せになる確率が高い。
まぁ転職エージェント使ったこと無いからしらんけど。
とにかく以上の理由から異性と交際経験がない人にめちゃくちゃオススメできる。
逆にセックスしてぇ!とか経験は豊富なので!みたいな人は向いてないかと。
あと3つめのカウンセラーの相談というのは割と大事、自分の市場価値の見極めや仮交際中のアドバイス、お見合いなどでのフィードバックなどなど、色々やってくれる。
結構大事。良くも悪くも、友達との相談はどうしても"コチラ側"が正しくなりがちなのでバイアスがかかりがち。
なので第三者として相談するのは非常に良い。
おわり
自分の恋愛観/貞操感が終わっており、普通の恋愛はほぼ諦めていて、双方が妥協できる婚活というフィールドだったらどうにかなるんじゃないかという甘い気持ちで始めた婚活。
それなりにのコストを支払って自分の価値観や結婚観などが整理できたのはまぁ良かったとは思う。
思う反面終わってんなぁという感想もまた然り。
最近兄が正式に婚姻届の提出、それに伴う両家顔合わせもしてきたのでとりあえず我が家の血はなんとかなりそうです。